« 清水礼留飛選手、優勝 | トップページ | 長岡の技術者は、除雪の夢を見る? »

トッキッキマフラー製作記

長岡市栃尾地域にある白倉ニットという会社で、オリジナルのマフラーを作ってもらえるという話を聞いたのは、お正月くらいだったかな。
TeNYの夕方の番組で放送されたらしい。

正直、マフラーには苦い思い出しかないから(別れた彼女に送ろうとしたんだよなぁ・・・・・)、知り合いから「一緒に作ろう」という話を聞いても、正直やる気がなかったのだけれど、「まあ、オリジナルのトッキッキグッズというのも面白いかな?」っと渋々w承諾。

とりあえず、詳細がよくわからないので「こんな感じにして」っと送ったのが、下のデザイン。
マフラーを作るうえで、「どんなことが不可能で、どんな事が可能なのか?」が、わからなかったので、一つのたたき台としてのデザインだった。

Photo

「4色しか使えない」という話だったけど、5色だと追加料金が発生する?とか、市松模様で中間色を再現できる?などの不明な点も問い合わせしてみる。

ここで、4色で製作することが判明し、市松模様の見本も送ってきてくれた。
正直、無理やり市松模様(早い話、Hなビデオのモザイク。遠めにみると、なんとなくわかる「かも」って手法だね)を入れなくても良いかな?っと判断。
4色のみということで、下の絵を使うことに決定。

Photo_3Photo_2

(実は、ここに落とし穴が。黒、白、赤、ピンクっと、トッキッキは4色で十分再現できる。けど、足の裏の灰色。これを市松模様で再現すべきかどうか、結構悩んだ。結局、白くしたけどね)

ここらへんから、実際のデザインの過程を、ちょっと追っていきましょう。
どのくらい需要があるのかわかりませんがw

白倉ニットさんでは、二種類のオリジナルマフラーを作ってもらえます。
私が選んだのが、小さいほうのマフラー。

下の画像が、白倉ニットさんが、マフラー(小)を作るうえで使う、書式です。
この真ん中の白いところ(キャンパス)にデザインしていけば良いのですが、・・・・・・・・・・ちょっと待って。

Muf_c

注意!!上の画像はJPEGフォーマットですが、実際にはBMPファイルだけ使用できます。ブログの規格上JEPGでの投稿になりました。

BMPファイルは、ここから>「muf_c.bmp」をダウンロード

この白い空間は、ドットに換算すると横161ドット、縦446ドット。
ですが、実際の「縫い目」はドットのように正方形ではありません。
およそ、1.47倍、縦に伸びるそうです。

そこで、前もって縦に1.47倍伸ばしたキャンパス(実際のマフラーの縦横比となるもの)を用意して、最後に圧縮しましょう。
たとえば「まんまる」を再現しようとすると、実際の縦横比でデザインしたほうが、わかりやすいです。

ですから、横161ドット、縦656ドットのキャンパスに絵を描いていくことになります。
「161_656.bmp」をダウンロード

ちなみに、使用するソフトは、Pixiaというフリーソフトです。

さて、せっかくなので、トッキッキ課長を題材にしてみましょうか。
この絵を見て、何色だと思いますか?
白、黒、赤、ピンクの4色?

Photo_4

ちょっと目の周辺を拡大してみましょう。
(画像をクリックして、大きい画像で見てください)

Upup

灰色が混じってませんか?
赤と黒の中間色みたいなものも、見受けられますね。

ドット絵の定石なんですけど、ラインを表現する上で、下地とラインの中間の色を使うことによって、ギザギザを目立たなくする技法があります。

4色しか使えないので、今回はこの中間色を排除していきます。
まず、白と黒を領域指定して、コピー。
別のレイヤーに貼り付けます。
この時点で、灰色は別のレイヤーには移されません。
つまり、黒と白の二色に分類されました。

赤や、桃色も同様です。
(桃色に関しては、羽とくちばしの中を統合します。色要素が若干違う。)

この段階で、フォーマットにある色見本の色を使いましょう。
トッキッキの赤を選択し、色見本で「塗りつぶし」。
クチバシと羽も、同じピンクで「塗りつぶし」ます。

色ごとに(黒白、赤、ピンクの)三枚のレイヤを作って。
再度結合すると、中間色を排除した4色で構成される、トッキッキ課長が出来ました。
多少、白いラインが残りますけれども、現段階では気にしない。

このままだと700ドットの正方形の絵でしかないですから、マフラーに入るように、縦横比を保ったまま160ドット(位)に縮小。

そして、横161ドット、縦656ドットのキャンパスに貼り付け。
バランスは良いですか?
その辺りをチェックして、最後に縦161ドット横446ドットに縮小、正規のフォーマットに貼り付けます。

セーブして、拡大して、細かいところをチェック。
まあ、ざっと流れはこんなものです。

あとは、貴方の考え次第!!

知り合いからの話では、両端にトッキッキがあれば良い、って話でしたが・・・・・・・・・。
それだと、真ん中は真っ黒け。

どうせなら、もうちょっと工夫してみようよ。
(実は、この時点でかなり時間が経過しているw、ぶっちゃけ「冬が終わる」(笑)知り合いとしては、早くデザインをまとめてマフラーを作ってもらいたいようだったけど、渋々承諾した割りに、オレ様の創作意欲に火がついてしまったので、なんとか誤魔化しつつ、プラスアルファの要素を組み込む)

まあ、そこで思いついたのが「新潟県宣伝課長トッキッキ」をマフラーに入れよう、って事。

文字の下地には、新潟県の形。
さらにもう少しひねって、「英訳してみたら、面白いんじゃない?」って事で、グーグル先生に相談。
(ドット数から言って、漢字の表現を捨てたっ事も一因だけど)

とまあ、そんなこんなで考えたデザインが↓

Photo_2

で、できた製品がこれ。

Photo_3

オレの仕事の遅さで、時期を逸してしまったけれども(笑)、これからは冬を暖かくすごせそうです。

そうそう。
一連のやり取りの中で、トッキッキの使用許可というものが浮かんできまして。
今回マフラーを作るうえで、広報部公聴課から特別に使用許可いただきました。
とはいっても、個人使用に限った限定的なもので、「トッキッキのグッズ売りさばいて、オレも大儲け!!」っというわけにはいきませんが。

でも、ひょっとすると、ひょっとするかもよw?

|

« 清水礼留飛選手、優勝 | トップページ | 長岡の技術者は、除雪の夢を見る? »

ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事

トッキッキ」カテゴリの記事

コメント

このマフラーかわいいですね~。
トッキッキ大好きです。

投稿: 迷いネコ | 2011年3月18日 (金) 23時44分

迷いネコさん、コメントありがとうございます。

手を触れることの出来ない、パソコン上のデザイン画が、マフラーとして、実際に触れるようになった事に、ちょっと感動しました。

そうそう。
私もトッキッキ大好きです。

投稿: nao | 2011年3月19日 (土) 12時43分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: トッキッキマフラー製作記:

« 清水礼留飛選手、優勝 | トップページ | 長岡の技術者は、除雪の夢を見る? »