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2005年12月30日 (金)

河井継之助 駆け抜けた蒼龍

ちょっと前にTENYでやっていたのって、ドラマ本編じゃなかったんだね~。
今回、きっちり見ました。
何がびっくりしたって、長岡弁で話しているではないですか。
字幕でも出さないと

そいが~? (注)そうなんですか?

わからないんじゃないだろうか(笑)

それはさておき、昔の幕末三部作(あれも日本テレビだったか)を思い出しちゃたね。

俺も長岡の人間だから、大体の流れはしっているんだけど、
戦争に反対し、小千谷での会談で和平への道を探ろうとしていた
ことはよく描かれていたよね。

ていうか、中村獅童に必死に無様にしがみつく姿は、結果を知ってるだけに
「もう無駄だからやめとけ」って思った。

けど、結局長岡藩は奥羽列藩同盟に加わって、奥羽「越」列藩同盟へ。
結局は戦争して、結局長岡は戦禍を被る。

河井の、戦争の決断は正しかったのか?
劇中で、虎三郎への慰問でも、自分のわがままを通しすぎると指摘されている。
(ちなみに、この虎三郎って人が米百俵の人)

小千谷会談の時点で、いくつかの分岐したケース(未来)が考えられる。

1 小千谷会談が成功し、奥羽越列藩同盟との和平成立。
2 小千谷会談により、長岡の武装中立化が認められる。
3 小千谷会談により、長岡藩が新政府軍へ加入する。
4 小千谷会談が失敗し、奥羽越列藩同盟と新政府軍との戦争(史実)

ちなみに、一端戦端が開かれてしまえば、長岡を含む東北諸藩が再び
日本全国を統括する「江戸幕府」を再興するのは無理だったと思う。
新政府軍には、指導力もあり、軍事力もあったから、これを打ち破るのは困難。

よくて、戦線が拮抗し、東北での地方政権の樹立。
さしたる共通意思もない、なんとなく近所だから集まった集団。
蝦夷共和国と比べると、蝦夷共和国にわるいけど、もっとだらしない政権。
いずれは、大日本帝国と戦う羽目になっただろう。
もっとも、日本帝国が奥羽政権の切り崩しを外交で行い、
平和的に日本が再統一できれば最善だったのかもしれないけど・・・・・。

でまあ、先に述べたケース、上に行くほど実現困難。

長岡藩の新政府軍への加入だけど、
これだって長岡が最前線になる可能性はあるし、藩兵が最前線で戦う可能性はある。
要は長岡は戦禍を免れない。
いや、たぶん、後世にわたって、福島や山形の人から裏切り者って呼ばれる。
最悪のケースだったかもしれない。
降伏したあげく、故郷は踏みにじられて、せっかく育てた藩兵は、無茶な突撃を命じられて壊滅。
しかも、周りからは長い年月にわたって恨まれて。

長岡の武装中立化は、
政府軍が許さないと思う。
いつ後方で裏切るかもわからないから、安心して北進できない。
一方で、非武装中立というケースもありえたけど、
河井の動きから言って、無条件降伏とほぼ同じ条件を、戦わずして飲むとは思えない。
非武装中立を目指すなら、武器なんて購入しないはずだから。
仮に非武装中立が成れば、ほぼ新政府軍に加入したケースと同じになると思う。
新政府軍は丸腰の長岡城、長岡藩を占拠。長岡藩は新政府の奴隷。
資金と武器が徴収され、旧藩兵だって戦線に赴くことになると思う。

さて、長岡の仲介で新政府軍と奥羽越列藩同盟との和平成立・・・・・・
しないな。

奥羽越列藩同盟の前身である、奥羽列藩同盟そのものが、朝敵とされた会津藩を
救済するための組織が基本になっているから。
小千谷同盟会談と同じように、嘆願書も出されたけど、新政府軍は拒否。
既に和平は拒否されているんだよね。
確かに長岡は多少は武装化された軍事力を備えていたけど、国力は小さかったから、
新政府への脅しとしてはちょっと頼りなかった。
小千谷会談で、新政府が和平へ動く可能性は、かなり低かったんじゃないだろうか。

こうやって考えうるケースを、すべて考えた結果が史実だとしたら・・・・・・。
いや、俺なんかが考えるより、はるかに高度に河井は考えた。
そして、長岡人として河井は幕末という時代と戦ったんだと思う。

そういうことを、河井を演じることを熱望していた俳優に演じてもらって、再確認した。

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